後藤洋央紀はトップに立てるのか。

後藤洋央紀の新日本プロレスでのポジションというのは、かなり動いている。

棚橋、中邑、真壁、後藤の4トップがあった。

そしてその後は棚橋、中邑にオカダが割って入り、次にAJスタイルズ、飯伏、内藤、後藤の誰が来るのかとなった。

後藤洋央紀はこの時点で、一つポジションが下がってしまった。

ポイントは多々ある。

まず「オカダカズチカの出現」と「ファンの変化」だ。

オカダカズチカという、猪木も三銃士も知らないスターの登場は、総合格闘技によって破壊された新日本プロレスファンの救世主だった。

皆、オカダに助けを求め、オカダはブーイングもありながらも跳ね返しトップスターとなった。

 

そして内藤哲也。

彼はオカダ以上のブーイングを長期間受け続けた結果、ロスインゴベルナブレス。つまり制御不能なレスラーに変貌した。

これも新日本プロレスにとっては予想外の結果だ。

オカダ、内藤と「トップに挑むレスラーへのブーイング」が結果的にトップに行き着く結果が続いている。

後藤洋央紀もブーイングを受けた。

それはオカダのベルトへ挑戦表明をし、本隊でありながらヒールのように振る舞った結果のブーイングだ。

 

オカダや内藤は、予想だにしない方向からのブーイング。予想外のものだ。

しかし後藤洋央紀のブーイングは演出の上である。

ブーイングを求められることへのブーイング。それが後藤洋央紀へ向けられたブーイングの真意である。

 

だからこそ、彼へのブーイングは中途半端で、客がどうすれば良いのか悩んでしまって困ってしまって、サブくなる。

 

そして後藤洋央紀のレスリングスタイルは、間をしっかりと取るスタイルだ。

一つ一つの技に間があり、テンポが少し遅い。

対して棚橋やオカダはテンポよく多彩な技を繰り出すスタイルだ。

後藤のスタイルは今の新日本プロレストップ路線のスタイルからは外れている。

石井智宏や、柴田勝頼に近いが、彼らにあるガチさゴツゴツ感を後藤は持っていない。

あのキャラクターに乗っかっている技は、かなりプロレスチックだ。

 

ファンは、後藤洋央紀に気づいてしまった。それも悪い方向で。

今に合わないテンポ。キャラクター。思い切りの無さ。

不支持が募った結果のCHAOS加入だ。

 

個人的に遅かったと思う。

すでにCHAOS加入への不支持すらある。

後藤洋央紀のリアクションの悪さがここでも出てしまった。

 

CHAOSの実質リーダーのオカダカズチカの下についた。

そこに、思い切りはあるのか、開き直りはあるのか。

もしなかったら、それはつまらない結果になるであろう。

「外敵襲来」4.10 INVASION ATTACK 2016

オカダ VS 内藤

KUSHIDA VS オスプレイ

真壁・本間 VS タマトンガ兄弟

失った新日本プロレスが、はっきりと変化してきている。

注目だ。