中邑壮行試合でブーイングを受ける後藤洋央紀。
1.30 後楽園で中邑真輔が退団となった。
壮行試合「新日本プロレスラストマッチ」として行われた、棚橋、後藤、柴田、オカダ、石井との6人タッグマッチ。
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この試合でのポイントは、中邑真輔の壮行試合ということだが、IWGPヘビー次期挑戦者の後藤洋央紀にはブーイングが巻き起こった。
最近で「ブーイング」といえば内藤哲也が受け続け、大爆発し、今や棚橋オカダに次ぐ支持を得ている。
後藤へのブーイングは1.5後楽園で「内藤とは昨日で終わりだ。」と宣言し、オカダのIWGPに挑戦したときがまず最初だろう。そしてファンタスティカマニアに乱入した時にハッキリとしたものとなった。そして中邑ラストマッチの時に赤コーナーの先陣を切った時だろう。
今回のブーイングに対して後藤は、完全に驚いた顔をしてしまったところが、内藤とは違うものになってしまっている。
そして、棚橋とオカダは2015.1.4で一旦の決着がついた形となり、IWGPヘビーの絶対王者として、オカダが君臨していっているというタイミングの悪さもある。
その中で後藤は「空気が読めない」というキャラクターになってしまった。
「オカダ・後藤」の図式がまったくもって観客の支持を得られていない上に、これまでオカダも認めない発言をしていた。しかし1.29でオカダは「今の後藤さんならいいよ」とリスペクトに近い発言をしていたが、観客の支持はまだ得らていない。
個人的な考察として、IWGPヘビー戦線において、オカダに後藤を当ててきたのは、時間稼ぎに近いものだったのかもしれない。
というのも、IWGPインターコンチ決定戦がケニーオメガと棚橋に決定した。
個人的な予想はオメガが獲得し、結果的に棚橋に落ち着くと思っている。
そしてIWGPヘビーはオカダと後藤や内藤などで回し、最後はオカダに落ち着き、統一戦の「オカダ 棚橋」へと繋げて行くのではないだろうか。
こうなると問題点がいくつか出てくる。
まず「棚橋 オカダ」のマンネリである。
2012.1.4のレインメーカー誕生、そして「IWGPは遠いぞ」から2013.1.5もオカダは負け、2015.1.4でもオカダは負け、大号泣した。2016.1.4のオカダの勝利はこの長いストーリーの決着と、棚橋の「東京ドームメイン連勝記録」という大金字塔を壊してまでも、大きな勝利となった。
それでも、まだ棚橋とオカダという構図を続けるのだろうか。
中邑真輔は「IWGPインターコンチをIWGPヘビーの上に持っていく」と発言していた。ということは統一戦も可能だったが、新日本プロレスを退団し、WWEへ入団することになってしまった。
そして、近年、棚橋、オカダとともにIWGPヘビー級チャンピオンになったAJスタイルズも退団。
今回の各選手の退団が与えた影響というのはかなり大きくなってきている。
IWGPヘビー、IWGPインターコンチ、NAVER無差別の他に、IWGPタッグ、NAVER6人タッグと、ヘビー級戦線にあるベルトは現在5つもある。
その中で中邑真輔とAJスタイルズを失い。AJの他にもBULLET CLUBのほとんどを失いかけているのが現状なのだ。
新日本プロレス復活が宣言されつつある現在。
かつて「総合格闘技」によって潰れかけた新日本プロレスが、次戦う相手はプロレス団体WWEである。
かつてない状況になりつつある。
今後も引き抜きはもちろん。WWEからの揺さぶりは多々あるであろう。
日本プロレス界が存続するためにも、勝負の数年になることは間違いない。